2022年は妹のブライダルジュエリー制作を一つの大きな目標として取り組みました。
制作期間、約半年。
今後のための記録としてスケジュールを振り返ります!
1月
・下旬 デザインスタート 3案作成
1月初旬の北海道旅行で見た景色がデザインのイメージになりました。
そのイメージを頭に浮かべながら3案作成。
早朝にデザインを書き出して、静かで穏やかな時間に集中して取り組みました。
2月
・ドレス試着の付き添い/デザイン提案
式場は安藤忠雄さん設計の『水の教会』だと、このとき聞きました。
ジュエリーのデザインも“水”がデザインのイメージになっていて、
式をあげる場所とジュエリーに通ずるものがある!と思い、
すごく嬉しく、楽しみになりました。
・デザイン確定
3月
・デザイン画作成
妹の肩幅、鎖骨の長さ、首の太さなどを測り、実寸代でデザイン画を描きました。
それをスキャンしてプリントしたものを、カットしてトルソーに貼り付けました。
・試作作りスタート
第一作目の試作品づくりは、たくさんの壁にぶつかりました。
特にパーツのロウ付け作業がなかなか上手くいかず、何度もやり直しをしました。
事前に立てていたスケジュールに間に合わせるために、夜中まで作業、早朝から作業、という日が1週間ほど続きました。
このときが一番しんどくて、ロウ付け作業だけ外注しようか…とか、なんでこんなに下手なんだろう…と後ろ向きな考えも浮かんできました。
それでも結局は、諦めない、と思い、成功のためのヒントを得るため、ネットで調べたり、YouTube動画を見たりしました。
彫金の先生に相談してアドバイスをもらったり、応援の声をかけてもらったりしました。
4月
・8日 試作品NO.1の試着 ▶︎修正
第一作目の試作品を妹に試着してもらいました。
浮いていたり、ネックレスの位置が下がり気味だったりしていました。
修正箇所をメモして、次の試着までにパーツを修正しました。
・24日 試作品NO.2の試着 ▶︎修正
このときの天気は雨。
このときに訪れた北千住のkikiさんは、
古民家をセルフリノベーションしていたり、作家さんの作品が置いてあったり、と居心地のyい雰囲気で記憶に残っています。
5月
・8日 試作品NO.3の試着
このときの試着で、サイズ調整はOK!としました。
・17日 試作品NO.3を彫金の先生に見てもらう
先生が「見ましょうか?」と声を掛けてくれて、かつて通っていた彫金教室へ。
手土産に珈琲を持っていったら、先生も珈琲をプレゼントとして用意してくれた、という偶然に笑顔になりました^^
パーツのカーブをつけるための道具を教わったり、ロウ付けのアドバイスを受けたりしました。本当に感謝が尽きない。
・18日 シルバーで本番用ジュエリー制作スタート
少しでもいい作品を作るために心と身体を整えておこうと、ヨガやウォーキングに取り組んできました。それでも、本番用の制作前はドキドキして落ち着かない気持ちで過ごしていました。
シルバーを加工していると、真鍮とは違う興奮がありました。
シルバーの方が柔らかくて加工しやすく、
「真鍮で試作していたときけっこう大変だったけど、修行になったんだなぁ、苦しんで正解だったなぁ」
と思いました。
・30日 完成したパーツを真珠業者さんへ送付
試作のときよりも、スムーズに制作が進みました。
第一作目の試作品は1ヶ月近くかかっていましたが、
10日ほどで本番用が完成。
完成したパーツに真珠を合わせてもらうため、真珠業者さんへ送付しました。
真珠業者の方は彫金もできる方で、アドバイスを下さったり、「いいデザイン」と言ってくださったりしました。
とっても心強い取引先なのです。感謝。
6月
・9日 パーツ、パールが届く
真珠業者さんに預けていたパーツ、オーダーの真珠が手元に届きました。
・10日 パーツが故障したため、修理
真珠を立てる芯の部分は、ロウがうすく付いているために、くっついているように見えていても研磨でロウも削れてしまい、取れてしまう芯がありました。
研磨してシルバーを光らせた後に、またロウ付け作業。
そうするとまた研磨が必要…という感じで、本番用も苦戦しました。
・17日 彫金友だちに見せる
パーツを修理し、パールを接着したあと、納品前に彫金友だちと会う予定があり、
せっかくなので見てもらおう、と思い、完成品を持参。
見せたところ、「もっと光るんじゃない?」と。
『01』という研磨剤を使うと、シルバーはもっと光る、とアドバイスをもらいました。
・研磨し直す、完成
友人のアドバイスの通り、『01』という研磨剤を使い、一旦組み合わせたパーツを外して、研磨し直しました。
輝きが増して、友人に感謝です^^
・23日 納品
妹が自宅に来たとき、納品。
どんどん痩せていくので、気持ちネックレスが大きい?と思いましたが、
自分で少し位置を調整してもらうことに。
とっても華やかで上品な印象になっていたと思います。
ーーーーーー
以上、ブライダルジュエリー制作のスケジュールでした!
振り返ってみると、2022年の前期はブライダルジュエリー制作が中心でした。
彫金の基礎を習ってすぐに大きな挑戦でしたが、
やろう、と決めたときは何も恐れなどはありませんでした。
「諦めなければ絶対できる」という確信と、
好奇心と、冒険心しかありませんでした。
実際にやってみると、壁にぶつかりましたが
壁にぶつかったことで
以前の私より確実に技術が上がりました。
挑戦は成長のもと。
失敗は成功のもと。
このあとは、ややのんびりと、次の計画を立てる時間に充てて、
次の挑戦のために、心と身体を整えていきたいな、と思っています。
それでは!
真珠業界の第3世代/パールジュエリー作家・西野のブランドはこちら▼