1月、愛媛県宇和島市でつくられたあこや真珠10mmを仕入れきました。
あこや真珠は7〜8mmのサイズがオーソドックス。
あこや真珠をつくるアコヤ貝の大きさは他の真珠貝に比べると小さい貝です。
そのため、大きなサイズの真珠をつくるのは難しいとされています。
10mmのきれいなあこや真珠となると、とても貴重なものになってきます。
その貴重さに価値を感じて、今年はビッグなものを仕入れました。
一番大きなサイズが10mmサイズ。
ペアのパールは8mm、小さいサイズは3mmほどです。
お客様にお見せしたところ、気に入っていただけ、ペンダントのオーダーをいただきました。
先ずはスケッチブックにラフ画を描いてデザインを考えているところ。
デザインで気をつけていることは「パールをより惹き立てる」こと。
私自身はやはりパールへの思い入れが強く、あくまでパールを中心にした考えでパーツをデザインしています。
納得のいくデザインが出来上がってみると、そのほとんどは曲線的。
今回のペンダントも曲線でかたちができています。
パールが温かく包まれて守られているようなかたち。
パーツの上下にボリュームを出し、左右の部分は細く、窪んだかたちになっています。
3次元に曲線を描いたかたちをデザインしました。
中央にパールを配置することでパールが反射した光がゴールドに反射し、
ゴールドは複雑な曲線で光の反射像を生み出しています。
ペンダントを人が着けると、
その光は人の動きに合わせて、ゆらゆらと、曲線状の反射像が動きます。
デザインが完成したときに
ふと思い浮かんだのが「MOTHER」という言葉。
母のような優しい包容力が頭に浮かんだので
作品名を「MOTHER」としました。