WORK is LIFE

生活のいろいろ

3.11 私的ストーリー④

トラウマから回復するために、

まずはトラウマを自覚して、

次にトラウマを抱えている自分自身を許すことをしました。

(ここまでのお話は前回までの投稿をお読みくださいm(_ _)m)

 

 

トラウマ回復のために私が最後にしたことは、

トラウマを人に話すことです。

 

 

前回のお話で、人に話すことができなかった、と載せました。

弱い自分を見せたくなかったからです。

 

それが変わるきっかけをくれたのは、ある本との出会いでした。

 杉作J太郎さん著の『恋と股間』という本です。

とてもいい本なので、タイトルで気になった方はぜひお読みください!

 

 

その本の中で杉作さんは、

「自分の弱いところは他人にどんどん見せた方がいい」

「その日の自分の状態を他人に知っておいてもらった方がいい」

というようなことを言っています。

 

私はこれを読んで、

苦手なことを他人に話して理解してもらうことで

助けてもらえたり、配慮してもらえたりすることがある。

 

そうではなくても、

私と、他人が考えている私の間にギャップが少なくなり、

その後のコミュニケーションがスムーズにいく、

ということを知りました。

 

 

「そうなんだ、弱いところは他人に話していいんだ」

と考えることができるようになりました。

 

話してみよう、と決めて

実際に他人に話す場面では

とても緊張しました。

 

話してみると、

拍子抜けするくらいにリアクションはありませんでした。

 

このことが、

“なんだ、大したことないことだったんだ〜”

と、プラスに働きました。

 

自分にとってはすごく悩ましく、苦しいことでしたが、

他人にとっては大したことがない。

 

弱い自分を見せたら自分の価値が下がってしまうのではないか、

とネガティブな妄想をしていたのですが、

全然そんなことはなく、

むしろ何とも思っていない、心配もされない(笑)

ということが分かり、すごく楽な気持ちになりました。

 

“他人にどう思われるんだろう”

と、自意識過剰になっていたということに気付かされました。

 

その後も何人かの人に話していくうちに、

トラウマの症状は治まっていきました。

 

 

自分の中で大きくなっていた問題が、

「自分が思うほど大した問題ではないのかも」

と、少しずつ、少しずつ、小さくしぼんでいったような気がします。

 

 

今も津波の画を見るのは辛いですが、

見ても泣き出したり、呼吸が苦しくなったりはしなくなりました。

 

 

 

自覚して、他人に話せるようになるまでには1年近く掛かったのではないかな、

と思います。

それは、トラウマを抱えている自分自身を許して、

ある程度、気持ちが癒されるまでに時間が必要だったからだと思います。

 

この頃、癒しになったことがたくさんありました。

 

読書、

ものづくり、

ダイビング、

家族や親しい友人に会うこと。

 

自分にとって居心地のよいことに取り組み、

じっくり時間をかけて少しずつ癒されていきました。

 

その癒しの期間があって、ようやく他人に話す段階に至ったのだと思います。

 

 

 

3.11のストーリーがすごく長くなってしまいました。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

 

明日から通常の日記に戻ります^^

 

それでは!